令和元年12月18日、金融検査マニュアルがついに廃止されました。そもそも「金融検査マニュアル」とは、金融庁の検査官が金融機関を検査する際の手引書です。
金融機関の監督官庁である金融庁は、各金融機関に対して、定期的に検査を実施しています。その検査の指針として、使われてきたのが「金融検査マニュアル」です。
金融検査マニュアルは1999年(平成11年)7月に作成、公表されました。背景は、バブル崩壊に伴う不良債権の増大により、金融機関の経営が悪化したという経緯があります。
令和元年12月18日、金融検査マニュアルがついに廃止されました。そもそも「金融検査マニュアル」とは、金融庁の検査官が金融機関を検査する際の手引書です。
金融機関の監督官庁である金融庁は、各金融機関に対して、定期的に検査を実施しています。その検査の指針として、使われてきたのが「金融検査マニュアル」です。
金融検査マニュアルは1999年(平成11年)7月に作成、公表されました。背景は、バブル崩壊に伴う不良債権の増大により、金融機関の経営が悪化したという経緯があります。
銀行が新規で融資を行った企業が、数か月から1年程度で返済ができなくなったり、いきなり破産したり、ということは少なくありません。
新規企業でも融資を出したという事は、決算書などを見て融資審査を行い、返済能力があると判断したという事になります。
しかしそれでも、数か月後に返済できなくなるという事が起きるのです。
ではなぜ、銀行はそんな企業に融資をしてしまったのでしょうか。
なぜかあの会社は赤字なのに銀行がお金を貸してくれる。。。
あなたの周りにもこのような会社が存在しませんか?一般的に2期連続で赤字を出すと銀行は新規の融資に前向きに取り組んでくれない・・・
はたまた、債務超過なら尚のこと!
それでも一方、そんな会社でも銀行が融資を実行している先があることをご存知でしょうか?
今、事業性評価融資という言葉が注目されています。
「事業性評価融資」とは、決算書の内容や保証・担保だけで判断するのではなく、事業内容や成長可能性等も評価して行う融資のことです。
これは銀行の格付けでいうところの「二次評価」にあたります。ではこの二次評価(事業性評価)は、どの程度融資の判断材料とされているのでしょうか?
一次評価の合計点数は129点です。しかし、融資を受けられるのは要注意先以上となります。(27点以上)
すなわち銀行の格付けでは、格付けの点数が27点以上にならないと融資は受けられないことになっています。しかもこれは表面で見た点数でなく、「実態」で見た点数です。
銀行の格付け(自己査定)は3つの評価で行います。
一時評価では決算書の資産の項目をかなり詳細に精査し13項目で点数付けを行います。
そこに二次評価を加算し、一度格付けのランクを算出します。
そこから三事評価で修正をかけるという流れです。
格付けの取り組みは6月末基準で7月にランク付けをしている銀行が多くあります。
直近の決算書から格付けの基準日が3か月を経過している融資先は、直近の試算表を預かりすべて実態に引き直す修正評価を行います。
そして勘定科目明細をチェックして不明点があれば担当行員がヒアリングし、支店がランク付けをしたものを本部が調整し最終ランクが確定します。
但し、銀行が自発的に融資先にランクを教えることはありません。それはなぜなのでしょうか。
前回(銀行格付けのよくある勘違いその1)の続きです。
今回でラストになります。前回の記事を見ていない方は、併せてご覧になられてください。
これでもう、あなたは銀行格付けについて色んな情報に惑わされなくて済むはずです。
今回も前回に引き続き、銀行の格付けのについてお伝えします。テーマは「よくある銀行格付けの勘違い」です。
この勘違いについて6つの項目に分けてお伝えしていきますが、今回はその中の①~③までの項目をお伝えしていきます。
内容のほとんどが今まで聞かれてこられたものと真逆のことばかりです。
是非項目ごとの解説をご覧になっていただき、こられの勘違いを理解下さい。そして、あるべき姿の銀行の格付け対策を身に付けて下さい。
今回から何回かのパートに分けて銀行の格付けについてお伝えしていきます。
巷には、決算書の勘定科目を移動させれば格付けのランクが上がるといったデマが横行していますが、果たしてそれが本当なのか?
銀行の格付けが融資の可否を決めるのか?
といった部分についてお伝えしていきます。