相続が発生するとなぜ銀行は口座を凍結するのか?

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相続が発生。

すると銀行の口座は凍結され、お金は一切引き出せなくなります。このことは一般的に知られていることですが、ではなぜ、銀行は口座を凍結してしまうのでしょうか?

いやがらせ?

いやいや、違います。
銀行が口座を凍結する理由には、ちゃんとした理由があります。それは・・・

目次

相続が発生。まずはどんなことをしないといけないの?

例えばあるご家庭の4人家族のご主人が亡くなりました。残された家族は妻と子が2人の計3人。

相続が発生するとまず、人が亡くなってますから、お墓の手配とかご葬儀の手配、仏壇の手配、これらをやらなければいけません。

次に届出関係。戸籍の抹消や、社会保険の手続き(遺族厚生年金)など、これは役所に行かなければなりません。

役所に行くと、経験がある方はわかるかもしれませんが、手続きの種類と窓口一覧があり、行くところが沢山あって結構大変です。

銀行に相続が発生したことを報告する。そうすると・・・

そして、亡くなったご主人の口座は銀行に「主人が亡くなったんです」という報告をすると、銀行は「ああ、そうですか」ということで、資産の凍結、お金を引き出せなくなります。

これはどういうことかと言うと、「私、妻ですから引き出させてください」といっても、基本的にはお金を引き出すことはできないということです。

「なんで?私、妻よ?」と言っても、口座の名義がご主人の名義であれば、そのお金はお父さんのものとして銀行は責任持ってお預かりしてるわけです。

これを、「このお金誰のものか、今」となると、ご主人から見た相続人という話で、妻以外に子供にも相続する権利がある。

要は、この家で誰が幾らもらうとか、そういう話(遺産分割協議)がまだ確定してないので、「誰の持ち物か決まってないものを、勝手に人に渡すわけにはいきませんよ」というのが、銀行とか金融機関さんの言い分になります。

こういう考え方なので、凍結されます。
決していやがらせをしているわけではないわけです。

口座が凍結されて大変!何か手はないの??

そんな時、ご主人が生命保険に加入されている場合はすぐ請求することができます。保険金、これは現金がすぐ下りてきます。

何故かと言うと、金融機関、銀行は、「受け取る人が決まってないから、渡せません」という理屈でしたね。

あなたも生命保険に入ったことがあると思いますが、保険に入る時には必ず、「受取人」を決めた記憶はありませんか?「受取人妻」とか「子ども」。

要は、生命保険は受取人が決まっているので、

「生命保険加入者が亡くなりました。保険金は誰にお届けすればいいのか?それは保険に入る時に決まっているのですぐ払えます。」、こういう理論です。

例えば、簡単にできる相続対策その1としては、生命保険、今残ってるかどうか確認しておくと良いかもしれません。

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