資金繰り表って何?

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最近では融資の依頼を行うと銀行から資金繰り表の提出を求められるケースが増えてきました。なぜ銀行が資金繰り表を欲しがるのかというと、融資したお金が返済されるかどうかを知りたいからです。

前回は「資金繰りとは何か?」ということについてお伝えしましたが今回は「資金繰り表とは何か?」についてお伝えしていこうと思います。資金繰りの心配なく、経営に専念できる環境が欲しい方は資金繰り表を作成すればその想いを叶えることが可能です。そのためには、資金繰り表とは何か?ということを理解しなければなりません。

気になる方は続きをご覧ください。

資金繰り表とは?

ここで、「資金繰り」について、改めて確認しておきたいと思います。

資金繰りとは、ある一定期間におけるお金の「出」(支出)と、お金の「入り」(収入)のバランスをうまくとりながら、必要な時に必要な額のお金を用意する事でした。

ところが、会社の資金繰りを考えるにあたって、注意しなければいけないことに現在の会計処理方法がありました。現在、会社が行っている会計処理は【発生主義】に基づいています。

この方法によれば、会社が計算した損益と、実際のお金の動きである収支は必ずしも一致しないことになります。これは、会計の目的があくまで利益を計算する事なのであって、お金の流れを計算するものではないからです。

したがって、会社が決算において作成する決算書では、詳しいお金の流れが分からないことになります。しかし、お金が不足し支払いが出来なくなれば会社は倒産してしまいます。

そこで登場するのが【資金繰り表】なのです。

資金繰り表は発生主義によって計算される損益を、現金主義に置き換える役割をするものです。これによって会社はお金の過不足をあらかじめ確認し、不足があるようであればどこからか不足分を調達し、またお金が余るようであれば少しでも利回りの良いものに変えておくことが可能となるのです。

ところで、資金繰りは大まかに次の2つの考え方にわけることが出来ます。それは、

目先のお金の確実なやりくり

料来を見通した計画的な、会社の資金の運用と調達 です。

くどいようですが、このうち会社にとって重要なのは、あくまで2つ目の将来を見通した計画的な会社の資金の運用と調達です。確かに日々の支払いは確実にクリアしていかなくてはなりません。しかし、確実なクリアが出来れば日々資金繰りに追われてもよい、というものでもありません。資金繰りに余裕がないのはあくまで、その会社の体質そのものに問題があるからです。したがって、会社が現在直面している資金状態の原因となった資金計画や、さらにはその資金計画の基礎となった事業計画など経営全てについて検討するためにも「資金繰り」が必要なのです。

 資金繰り表の種類

「資金繰り表」と、一口に言っても、それだけではどんな資金繰り表を指しているのかはっきりしません。なぜなら通常資金繰り表といっても、実績資金繰り表と予定(計画)資金繰り表 の2種類の資金繰り表があるからです。

みなさんは資金繰り表というと、どちらの資金繰り表を思い浮かべますか?通常は単に資金繰り表といえば、それは予定資金繰り表を指すことが多いのではないでしょうか。

予定資金繰り表とは、文字通り、これからの予定を表した資金繰り表のことです。金融機関などが会社から提出してもらう資金繰り表といえば、ほとんどの場合この予定資金繰り表のことを指しています。これに対して実績資金繰り表とは、過去の実績に基づいて作成された資金繰り表のことを言います。

実績資金繰り表について

 1.実績資金繰り表の重要性

まずはじめに、実績資金繰り表について解説をしていきます。

先程、実績資金繰り表とは過去の実績に基づいて作成されたものと説明しました。

ではなぜ、すでに終わってしまった過去の資金繰り表が必要なのでしょうか。会社にとってはこれからの資金繰りが大事なのですから、予定資金繰り表だけあれば事足りるのではないでしょうか。

この考え方は残念ながら間違いです。実績資金繰り表は次のような理由から必要になるのです。

理由1)予定資金繰り表との違いを確認するため

例えば、資金繰りがあまり思わしくない会社があったとします。

ところがこの会社は当初の予定では資金繰りが苦しくなるということは、全く想定していませんでした。

このような場合、予定資金繰り表しか作成していない会社ですと、何が原因で予定と狂ってしまったのかはっきりしません。実績資金繰り表と予定資金繰り表を比較することによって、資金繰りが狂った原因を明らかにし、何らかの対策を立てる必要があります。

つまり、資金繰りを考える上では両者が一体となって活用されなければなりません。

 理由2)予定資金繰り表を作成するため

予定資金繰り表は、文字通りに考えれば今後の予定が分かれば作成することが出来ます。

しかしそれを、より精度の高いものにするには過去の実績を参考にする必要があります。つまり、実績資金繰り表を過去の数字として活用するのです。それに、当期の売上規模や収支状況が前期とそれほど変わらない会社であれば、前期の実績資金繰り表をそのまま利用して、当期の予定資金繰り表を作成できるというメリットもあります。

 理由3)金融機関に提出するため

先程、金融機関が会社に求める資金繰り表は、ほとんどの場合予定資金繰り表のことを指していると申し上げましたが、実際は予定資金繰り表と合わせて必ず実績資金繰り表の提出も求められます。お金を貸す金融機関にとって、両方の表を見ることにより、その会社の資金管理の状況がより明らかになるのです。

資金繰り表には「実績」と「予定」という2つの種類があり、それぞれ目的や狙いが異なります。今回は資金繰り実績表についてお伝えしましたが、次回は資金繰り予定表についてお伝えしたいと思います。

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