相続対策事例 ②

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財産の分配が不平等だと兄弟で揉める可能性が高まります。では、不平等の中でどのようにして平等感を生み出すのでしょうか?

※本事例は、ご相談者の許可を得て、ご家族が特定されないよう一部内容を変更してお伝えしております。

【相談者・相談のきっかけ】

長男(Dさん)

両親が収益物件を所有。

百貨店主催の参加無料のオープン型の相続講座を受講したところ対策は必要なのか、ふと気になった。

【現在の状況】

【家系図】

家系図2

【資産の内容】

父(Aさん)

◇現金 300万円

◇家・土地(貸家として運用中)1500万円

◇死亡保険金 100万円

母(Bさん)

◇現金 1500万円

◇家・土地(長女同居)1000万円

◇マンション 8000万円(時価は1億円相当) 借入残▲3000万円

※毎月約80万円の家賃収入、返済は毎月約30万円

◇死亡保険金 500万円

【ご両親の考え、想い】

①母Bさんの収益物件であるマンションについては長男さま(Dさん)に引き継がせたい。(「●●家の財産」として後世に残していきたいという想いがあるため)

②マンションを長男さまに譲った際、長女さまとの平等性を確保したい。完全に平等でなくても、老後の生活に困ることがないよう、いくらかでも準備しておいてやりたい。

【考えうる対策】

目的:長男・長女の不平等を是正するために

①父と母所有の家・土地を長女へ(父の不動産はそのまま収益不動産としての活用、売却を視野に、母の所有の家・土地は今後も長女が住めるようにする)

②母所有の収益マンションの毎月80万円の収入のうち、10万円は修繕費で貯蓄、30万円は返済、残りの40万円の中で、毎月10万~15万円程度の掛け金で生命保険へ加入。(相続発生時に長女へ保険金が渡るようにする。)

③残りの20万円近くのお金は娯楽など、自由に使用。

【まとめ】

とかく今回の事例では、財産の大半が不動産で、「分けにくい財産」であることが大きなポイントである。

幸いなことに収益マンションから毎月安定して80万円の収入があることで、代償分割用の資金(代償交付金)を準備することが可能であった。

代償交付金として「生命保険」の活用は最適な選択のひとつである。

なぜなら、生命保険の特徴は、少さいお金で大きなお金を得ることが出来、効力が発生すれば例え2か月しか保険料を納めていなくても、契約通りの保険金が支払われることにある。

今回のケースでは、毎月15万円の保険料を15年間支払うとすると、総支払は約2700万円である。亡くなった場合は3500万円が保険金として受け取れ、約800万円増えて戻ってくる。

これで完全に平等とはいかないが、両親の「子どもへ平等に」という想いを叶えることが出来た。(遺留分も侵害していない。)

今後、父Aさんと母Bさんのライフプランを検討しながらより平等に分けれるようフォローしていく。

【最終分割案(仮)】

長男:収益マンション時価1億円相当

長女:父所有の不動産1500万円相当

母所有の家・土地1000万円相当

保険金3500万円

母の預金については、まだ母が65歳と若く、娯楽や介護費用のことを踏まえ、ライフプランを作成しながらこれからゆっくり検討することにする。ただし、納税資金以外は優先的に長女へ渡るようにする。

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